20代の諸君は自分が年を取る姿を想像できないのではないだろうか
アッと言う間だ、年取るのは
人生において色んな事が取返しのつかない年齢になる
先日、久々の裁判傍聴に行ってきて
”もうこの人生、取返しのつなかい状態だなぁ”と強く感じた被告人がいたので紹介したい
刮目してみよ、あなたの未来かも知れない
夢も希望もない、万引き爺さん
大阪市内では有名に治安の悪い地域に住んでいる独身お爺さん
逮捕歴も8回ほど、法廷にも慣れているのか、まったく緊張した様子がない
(ちなみに逮捕歴は全て窃盗や詐欺、恐らく食逃げであろう)
近所のスーパーでレジを通さず買い物カゴに商品を入れて店を出て、自転車に乗ろうとした時に御用となる
店側も万引き常習犯として、このお爺さんを認識していて警戒していたらしい
カゴの中には刺身やビール等、なんと8,000円ほど盗もうとしたのだから大胆不敵である
このお爺さん、現在は生活保護を受給して生活している
高校を中退し職を転々としていた、数えきれないくらい転職したらしい
頼れる家族・親戚もいない、恐らく友人もいないのだろう
そして現在に至る
中卒で働き、恐らく何の資格や特技もない彼は年齢からして
これから先どこもまともには雇ってはくれないだろう
本人にも就業の意思が感じられない
残りの人生、生活保護費で細々とやっていくしか無いのではなかろうか
62歳ほどだったか、漠然と自分の人生の終焉を身近に感じながら、ただ生活するだけの日々
本当にただ生活するだけ、ツラそうだ、まさに天涯孤独とはこの事を言うのだろう
好きなものを食べてお酒を飲む、銭湯に行く
そんなささやかな楽しみも現在の彼の生活では難しいのだろう
もう”捕まってもイイや”ぐらいの感覚で万引きをしたのでは無いだろうか
普段話し相手がいないからか、証言台に立った時もよく喋る
証言台に立つとき、”質問を聞き終えてから答える様に”注意があるのだが
お爺さんはお構いなしだ、喰い気味で質問に答える
捕まった時の心境聞かれて
「そんな会計(被害額)いってんの?!」
と言った時には少し笑ってしまった、ブラックジョークな人生劇場である
これは若い方だけでなく、40代である自分にも言いきかせている
踏み外したらこうなるぞ、と
彼が若い時に中卒でもとりえず長く勤める事の出来る会社に就職していれば
何か簡単なものでも良いから資格や特技があれば
それが狭いコミュニティでもいい、その仕事においてプロフェッショナルな存在になっていれば
勤め先以外の給与以外に収入があれば
頼れる親戚・友人がいれば
もう”タラれば”が止まらない
彼の小さな背中を見ながらずっとそんな事を考えていた
いくつになっても”可能性”が見いだせないと言うのはかなり辛い様な気がする
お爺さんのした事は勿論犯罪でいけない事だが
彼の人生に同情をしてしまう感情があるのも確かだ
しっかり反省し人生の残りの時間は少ないだろうが、実りある形で終焉を迎える事を望んでいる
後の2人はまだ若い犯罪者だが感想を載せておく
Sponsered Link メガネをかけた瘦せ型の若い男性、21歳 まだまだ幼く子供の様に見える 今回彼が起こした事件は恋愛感情のもつれから 彼女を友人にとられた事を恨み、その友人の車に放火したと言うもの 彼女は当初陰キャ青年と交際していたが、恋愛相談を友人にしている内にその友人に好意を抱き付き合う様になった まあ、どこにでもありそうな話である 陰キャ青年は何とか彼女に自分にもう一度振り向いて欲しかったらしい しかし、振り向いてはもらえず、遂に逆上し車を燃やす事を決行する 不謹慎ながら少し面白いのは、最初は車を少し傷をつける程度に考えていたらしいのだ 何かシート状ものを燃やし、それをタイヤ付近に仕込む事で車を燃やそうとしたらしい 1回目でそんな燃えなかったので 2回目に車のもっと奥にシート状のものを押し込んだとの事 そして燃やす事に成功! しかし、陰キャ青年が思った以上に燃えてしまった!! 近くのコンビニで水を買い鎮火を試みるが間に合わず車は全焼! お縄になったと言う何とも情けない事件だ ビビるならするなよ・・・ 証言台に立つ彼はまだ本当に幼い 彼女は専門学生時の同級生、彼は正直女性に人気のあるタイプではないので恐らく初めての恋人だったのだろう。。。 しっかりした家庭らしく真面目そうな母親も証言台に立ち、更生させる事を誓っていた そして息子の代わりに支払った弁済費用も息子に払わせる事も約束していた 先述の万引き爺さんと大きく違うのはこの”家族の支え”だろう これがあるか無いかで今後が大きく変わる 頑張れ陰キャの青年、君の人生はこれからだ 今回の犯罪がどれだけ君の人生に影響を及ぼすかわからない しかし覚悟して生きるしかない、それが成人という事だ 余談なのだが 傍聴席にすげぇデブな女がホットパンツ姿で汚ねえ太ももを出して座ってた。。 なんかジャージきた不良少年みたいなのと一緒に そして態度も悪い。。。。 まさか、これが奪い合った女じゃないよな。。。 もっと他にイイ女いっぱいるぞ!!そう彼に言ってやりたい ”恋は盲目”、改めてこの言葉が私の中に真実味をもったのだった Sponsered Link 大阪市内の繁華街で違法賭博店の従業員をしていた30代前半の男性 真面目とは言い難い、年の割に”やんちゃ”そうな男性 犯罪である事を知りながら働いていて、退職を申し出たが辞めさせてもらえず 警察に自首した、と言う経緯だ 元々は飲食店を経営しており、コロナ渦の影響で店を閉め 妻と幼い子供を食わせて行く為に犯罪と知りながら働きだした、との事 ここだけ聞くと美談の様に聞こえるかも知れないが やはり犯罪と理解していて働くのはどうかと思う いくらコロナ渦でも犯罪以外の仕事はあっただろうに。。。 捕まるリスクがある分、給与は良いのだろう 厳しい言い方をすれば、”甘い汁を吸おうとしただけ“自業自得である 何故か美談風に証言台で話す男性に不快感を覚えた 退職は受け入れられば今頃、何食わぬ顔でカタギの仕事をしていたのだろう 苦しい時には甘い汁を吸っておきながら・・・ そこまで世話になっておきながら自分の都合の良いタイミングで”退職”なんてのは、雇う側からしたら許せなかったのだろう この裁判の何よりも大きな教訓は そういう場所に一度でも踏み入ってしまうと簡単には抜け出せないという事だ ”君子危うきに近寄らず” 今回の様に警察に通報されることもあるから、違法賭博店の経営者からしたら簡単に手放せないだろう、少し脅して口止めしておこう、と言う気にもなるのだろう まあ、警察に自首したのは評価できるとは思うので今後の人生に期待大だ Sponsered Link ”人間万事塞翁が馬” 私の好きな言葉だが、”逮捕された”経験と言うのは”百害あって一利なしだろう” 全ては自らが蒔いた種、しかし自分にも起こりうる 人生は1回きりの真剣勝負、丁寧に、時には大胆に生きていくしかないのだ! Sponsered Link
p>恋は盲目!車を燃やした陰キャ青年
p>これもコロナの影響か?!賭博ほう助
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