旭硝子は30年1月10日、子会社のAGCテクノグラス(静岡県吉田町)が製造・販売していた遠心分離機で物質を分離するのに使う「遠沈管」について、定められた一部検査を実施しないまま出荷していたと発表した。
品質を証明する試薬が入手できなくなったことをきっかけに、一部検査を行っていなかった。検査未実施のまま不正に発行された品質保証書が、製品とともに約80機関・大学に納入されていた。
対象の遠沈管は年間約750万本出荷されており、売上高は約2億円。
・遠心菅とは何か、競合メーカーは?
・市場はどの様な状況か
・なぜ不正が行われたか
・この問題は何を表しているか
遠沈管・・・遠心分離機で使用される主にPPでできた容器です。
この様な形の容器になります。
これを高速回転させ、遠心力で中の溶液の成分を分離させる。
そしてほとんどがディスポーサブル、”使い捨て”です。
この遠心菅を入れる機械が「遠心分離機」
このセットが正直、どこの大学や製薬会社の研究機関で使用されており
日々、大量の遠心菅が使用される。
Sponsered Link
p>
今回は旭硝子の子会社、AGCテクノガラスの不正
他、どの様な会社が遠心菅を販売しているのか
国産では
・アズワン ・サンプラテック ・住友ベークライト
海外では
・コーニング ・BM機器 ・NALGENE ・THERMO
ざっとあげただけでもこれだけ多くの会社が出てくる
まだまだある。
価格はアズワン社のものを例に出すと
ビオラモ遠沈管Ⅱ 50mL(ラックパック) 18本×8袋入
定価 5,760円 1本当たり約40円になります。
流通価格はほぼ半値です。
そんなに特徴の無いこの商品をこれだけ数多くのメーカーが
しのぎを削っているのが現状です。
Sponsered Link
p>
やはりメーカーが安く販売しすぎたシワ寄せが来た。
遠心菅は素材はポリプロピレンやポリエステルと安価なモノだが
使用用途により滅菌処理・包装や遠心菅の内部に特殊な処理が施されている場合が多く、かなりの手間がかかる。
今回の認定書はこの遠心菅がに他の成分が付着していない、
と言う事を証明する認定書、それも発行しなければいけない。
余談だが、今話題のIPS細胞実験に使用される遠心菅は3重包装されている。
これだけ手間がかかり、安全性が求められる製品にも関わらず
メーカーが供給過多な為にメーカー、それに紐づく販売店が安売り合戦を展開する。
利益はでないが手間がかかる。メーカーも疲弊しきっていたのでは
無いだろうか。
勿論、だからと言って不正はいけない。
Sponsered Link
p>
最近この手のニュースが増えた
もうこの商品に関わらず製造業の構造的な問題ではないか
日本の賃金の水準は低下している、安いと言われていたアジアの国々と同じ位に。
遠心管なんかは理化学実験機器の中でも、最も”デフレ”の商品。
他社製品と優位性が無いので価格勝負のみなる。
キリのない安値で販売する事になる
結果、メーカーは商品原価を抑えるために、今回の様な不正をしたり
非正規雇用、いわゆる「派遣」で多く仕事をする様になり、
品質を保てなくなる
まさに悪循環
世界的な規模で見ると20年近く前にから米国が同じ悩みをかかえ
製造業が衰退しております。
Sponsered Link
p>
どこかで立て直さないと
安い商品、結局は自分たちの首を絞めている
何故なら私たちは生産者であると同時に消費者だからだ。
本来はこの認識をもっと浸透させるべきなのだろう
しかし、日常生活安い製品を買い求めるのも理解できる。
相応のモノにはそれなりの対価を支払う。
やはりこの意識が大事。
またメーカーもブランド力を上げていくしかない。
「他メーカーより少し高いがこのブランドが良い」
そう消費者に思わせないと。
しかし、これほど
”言うは易し行うは難し”
と言うの無いだろう。
最近、日本の会社の不正がよく話題になるが、
何とか踏ん張ってほしい。
そして、もう一度、品質自慢の
Made In Japan
と言う世の中になってもらいたい!!
Sponsered Link
p>